今回読んだ本

柔らかな頬 上 (文春文庫), 柔らかな頬 下 (文春文庫) / 桐野夏生
う〜ん、なんとも言えないの読んじゃったなあ。いや、いい作品なんですよ。思わず引き込まれて読みきってしまったし。ただ、この人の作品は「読後のスッキリ感」なんてのは意識的に嫌っているようなところがあって、自分が普段考えないようにしている「イヤなこと」を無理やり思い出さされたような、モヤモヤした感じが残るんですよねえ。特にこの作品は「子供」がキーとなっているだけに、子供と離れた身で読むとなんかソワソワしてしまう。