体験するということ


Stanley Clarke Trio Featuring Hiromi and Lenny White、観てまいりました。
いやー、
ゴ!イ!!ス!!!
ひろみちゃんはもう、期待どおりというか期待以上に凄かったんだけど、そのひろみちゃんを圧倒的な包容力でガッチリ受け止め、さらにそれ以上の「おイタ」で返すレジェンド達、特にStanleyにはマイッタ。
やっぱりアコベは最強だ。ハコ鳴りを伴った強力な低音。堅実なラインに時折挟まれるヴィブラートの効いたオブリ。そして、肉声に最も近いと信じてやまない美しいアルコ。
Stanleyが弾いてるのを見ると「あれは特別に弦高がベタベタにしてあるのか」とか「ショートスケールなのか?」(笑)とか思ってしまうけど、そんなこたぁないんだろうね。
さらに、「アコベしか弾いてないのに、なんで後ろにSWRのアンプとか並んでるのかな?」と思ってたら、アンコールになってやおらアレンビックを引っ張り出し、演奏したのがレッチリの「Under The Bridge」。もちろんアレンジはちいとJazzっぽいけど、スラップのプルもサムピングも強すぎて、全く音程感ないっての!あんた何歳や!アホか!
もう、痛快すぎて笑えてきた。
とにかく、これこそが音楽、文字どおり世界最高の「Creative Arts」でしょう。
彼らはJazz Musicianだという自負をもって演奏しているだろうけど、Jazzを演奏しようとは思っていないはずだ。彼らが演奏したものがJazzと呼ばれることはあるとしても。
実際、もうステージを通してグルーヴしまくり。ひろみちゃんなんか、中腰でグリングリンやりながら弾いてるし。
私は今年後半、「金払って最高の物を観る」ことを意識したんだけど、前回のThe Verbsといい、本当にその甲斐ありました。なかなか先立つモノに限りはあるけど、それでも改めて「最高を体験すること」は大切だと思いました。
ちなみに、既にひろみちゃんの日記に当日についての書き込みがありますが、端っこの方に私が写ってます(笑)。